肉ラバー必見!美味しいお肉の世界を広げるお薦め本3冊

一冊目、「豚肉を極める」おいしい豚肉づくりに賭ける

佐渡で養豚を始める時に、新潟県長岡市で食肉のお仕事をされている方に、ぜひ読んでみてくださいと薦められた本になります!

豚肉をどのように流通させたらいいものか?と不安だった時に、この本を貸して頂きました。心強い本になります。

内容ですが、最初に黒豚神話の崩壊というお話から始まりおもしろいです。第1章でもまた黒豚の話題がでてきて、産地表示のナンセンスを語られています。黒豚以外でも、現在世の中に広まっている非常識な話をたくさん列挙していて興味が尽きないです。

第2章からは、アメリカに学びに行き多頭繁殖の先駆者となった一人の日本人のお話が始まります。アメリカから学び、日本でも多頭飼育を可能にし、さらに養豚会社を設立するまでです。国内の養豚事業をどのように作っていったのかを細かく描かれています。

第3章からは、先駆者に次ぐもう一人の日本人から始まります、この方は豚肉の美味しさを極めようと種豚から試行錯誤して、自ら「和豚もちぶた」をつくり大量生産をどのようにして作っていったのか書かれています。ブランド化に至るまでたくさんドラマがありますね。

第4章からは、設立したグローバルピッグファームの特徴、圧倒的な凄さはどのようにしてできたのか語られて、初の統計育種の取り組み等、会社の中身が盛りだくさんです。また餌の件で黒豚を題材に話をされており必見です。「そうなのかー!」と目から鱗が落ちる話もありました。

私自身、この本を読んで知識が広がりました、勉強になるお薦めの一冊です!本のリンクはこちらになります→https://amzn.asia/d/845K94E

二冊目は、「おいしさ」の科学、素材の秘密・味わいを生み出す技術

こちらも目から鱗が落ちた本になります。

終始おいしさとは何か?と問いています。ぜひ読んで知識を深めてほしい一冊です。

私自身は食べ物の状態を決めるには、水の役割が大事というお話が良かったです。豚肉では塩漬けで売っていたりと身近な話です。食品には水分子(結合水と自由水)があり、自由水が少なく水分活性が低いと、腐りにくく長持ちするようです。しかし、乾燥していて良い面がありますが、脂質が酸化しやすい悪い面などが書かれており、詳しくなります。

また、肉の美味しさを決める要因なども科学的に書かれており、おいしさって何だろう?と勉強になりました。

海産物やお米についても詳しく書かれており、面白いです!(佐渡にも美味しいワカメ等ありますので。)

海藻の色が加熱すると緑色になるロジックを話されていて、「今食べているワカメはそういう事か!」と教えて貰い、佐渡でも美味しいアワビについて、歯応えの秘密も書いてありおもしろいです。

美味しく焼く火加減「強火の遠火」を説明されているのも、とても勉強になりました。強火の遠火とは表面の焦げ目の付き方と身の火の通り方がちょうどいい火加減のこと。炭火の火加減が理想で、調理や加工でおいしさがどう作られるのか書かれています。

「おいしい」という言葉のしくみや、研究、おいしさを計る方法など盛り沢山ですので、読んでおいしさを楽しみたいという方はぜひチェックして欲しいです。

本のリンクはこちらになります→https://amzn.asia/d/6nF7I2j

三冊目、「最強!肉レシピ」たけだバーべキュー、スーパーの肉をうまく焼く方法

こちらは、親しみやすい料理本になります。お肉の焼き方が上手くいく方法を教えて欲しいと、私と同じ悩みを抱えている人にぜひ読んで頂きたい一冊です。

まず豚肉ですが、「じゅわっとトンテキ!」がお薦めですね!本当に美味しいって感動しました。優しい文章で簡単にレシピが掛かれており、苦手の方でも読みやすく料理も失敗ないです!

さらに一番美味い!と叫んだのは、「極潤ローストポーク」ですね!これも豚肉です。私がトライした時は、かたまり肉を用意できませんでしたが、めちゃくちゃ美味かったです!ぜひぜひお薦めしたいです!

また、「ワイルド豚キムチ」ですね!今まで使用していなかった材料でこんなに変わるんだと、やっぱり目から鱗でした。他に牛肉料理や、鶏肉料理も数え切れないほど載っています!小さな本で持ちやすく使い勝手もいいですよ!

興味がありましたらチェックしてみてください、本のリンクを付けておきます。→https://amzn.asia/d/fSNEs5l

今回もここまで読んで頂きありがとうございます。また次回、お薦めの本をご紹介したいと思います。

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この記事を書いた人

養豚評論家。
佐渡島という地域の課題解決と持続可能な畜産業の実現を目指し、放牧養豚に挑戦しています。

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