佐渡島の暑さと涼しさのバランスを求めて:水浴びとホメオスタシスの考察

去年の8/13の画像になります

佐渡島の朝晩が少し涼しくなってきました! 連続した台風の影響があるのかもしれませんが、去年より涼しく感じます。

しかし、気象庁の3カ月予報では、9月、10月の気温が高いとされ、安心できない状況です。朝晩だけでも涼しくなって欲しいものです。

最近の放牧場では

毎日気温が30度を超えているので、お昼には豚さんが水浴びできるように水を流しています、豚さんが自分から近寄ってきて10分ほど水浴びを楽しむ時もあれば、1分ほどで水から離れてしまう時があります。

離れてしまう場合には、無理に水を流したり、また豚さんの体にかけたりしません。動物の本能に任せ、生命維持機能が働いているのだろうと考えています。

人間も同様ですが、外部環境が変化しても体内の環境を常に一定に保とうとする働きは、ホメオスタシス(恒常性)と呼ばれます。

buhihi

私は、生命維持に必要なエネルギーやストレスをいかに抑え、その余ったエネルギーを成長や増体に振り向けることができるか、そのための環境づくりについて考えています。

猛暑の際、豚さんは体を横たえてぐったりと寝る事で、空気に触れる体表面積を増やし、体熱を効率よく発散させようとします、さらに、心拍数を上げて血液の流れを活発にし、体内の熱を表面に逃がします。また、呼吸数を増やすことで、呼気中の水分を空気中に発散し、体温調節を図ります。

熱中症を防ぐためには、豚さんは飼料を控えて無駄なエネルギーの消費を抑え、体熱を効率的に排出するホメオスタシスが働くようです。

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私が学びの参考にした本は「養豚現場のホップ・ステップ・ジャンプ」です。この本は非常に役立ちました。

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この記事を書いた人

養豚評論家。
佐渡島という地域の課題解決と持続可能な畜産業の実現を目指し、放牧養豚に挑戦しています。

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